先日、ryuproの集まりで、参加者の一人がこんなことを言っていました。
一人だと三日で終わるのに、ここに来ると不思議と続くんですよね。
笑いながらの一言でしたが、私にはよく分かる感覚でした。私自身が、一人では何度も続かなかった側の人間だからです。
一人で決めた目標は、だいたい三日で消えていた
ITインフラエンジニアとして働いていたころ、資格の勉強を何度か始めました。分厚い参考書を買って、朝は一時間早く起きると決めて、手帳にスケジュールまで書き込んで。
それが一週間もちませんでした。仕事が長引いた日に一度崩れると、翌日はもっと崩れやすくなる。気づけば参考書は机の端に積まれたままです。当時の私は、これを自分の意志の弱さだと思っていました。もっと本気なら続けられるはずだ、と。
いま思えば、その診断は間違っていました。問題は意志の強さではなく、やめても誰も困らない状態で始めていたことだったんです。一人で立てた目標は、一人で下ろせてしまいます。しかも下ろしたことに気づく人がいない。それなら消えていくのが自然です。
変わったのは、進捗を聞かれる相手ができたとき
独立を準備していた時期、月に一度、同じように何かを始めようとしている人たちと近況を話す場に通うようになりました。
そこでは誰も叱りませんし、目標を管理されるわけでもありません。ただ「先月言っていたあれ、どうなりました?」と聞かれる。それだけです。
ところが、それだけで続くようになりました。来月また同じ人に会うと分かっていると、何もしていない一ヶ月を過ごしにくくなる。逆に少しでも進んでいれば、それを話したくなる。私の中で何かが強くなったわけではなく、続けるための足場が、自分の外側にできたという感覚に近いものでした。
仲間の本当の価値は、励ましではなく基準にある
もう一つ、あとから気づいたことがあります。仲間がいることの効果は、応援してもらえることだと思われがちですが、実際に効いていたのはそこではありませんでした。
一緒に走る人がいると、その人のペースが自分の基準になります。隣の人が当たり前のように毎月一つ新しいことを試していれば、それをしていない自分に違和感が出てくる。誰かに引っ張られたのではなく、自分の中の「普通」の位置が動くんです。
私が15年勤めた会社を離れ、フリーランスを経て2022年に法人をつくるまでの過程も、強い決意で一気に進んだわけではありません。周りに事業をつくっている人がいて、その景色を毎月見ているうちに、独立が特別な選択ではなくなっていっただけでした。順番としては、覚悟が先ではなく、環境が先だったと思います。
いま続けたいことを、何人が知っているか
もし今、続かないことで自分を責めている人がいたら、能力の問題として片づける前に一度確かめてみてほしいことがあります。その目標を、あなた以外に何人が知っているでしょうか。
誰も知らないなら、それは意志の問題ではなく設計の問題かもしれません。宣言する相手を一人つくるだけで、続き方はずいぶん変わります。
ryuproが運営する楽SAKEターミナルは、BBQや花火、流しそうめんといった季節の企画を通じて人が集まるコミュニティです。何かを頑張るために集まる場ではありませんが、気づくと隣で走っている人がいる、という場所ではあると思います。まずは一度、様子を見にきてください。